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『傑作だ! 買え! 読め!!』とたださんが絶賛しているので(それだけが理由ではもちろん無いのだが)早速買いに行って(リブロのようなバイヤーの勘が良い本屋が近所にあるってのは便利なことだ)読んでたら、さっそく子供が釣れた(っていうことは、子供に読ませる下心があったということだが、こういう内容で妙なのを掴みたくはないから、たださん絶賛というとこに惹かれたわけだが)。
で、覗き込むから、「後で貸してやるからあっち行け」と追い払うと(っていうか、くそまじめに読んでるのに覗き込まれるのはやだったり)素直にどっか行って何かごそごそしている。
しばらくして『おおきなポケット』という子供雑誌を手に戻ってきた。で開いたページを指差して
「この人のマンガだよね?」
と言うじゃないか。
どれどれ、と覗き込むと、あ、確かにそうだ。どうも見たような絵だと思ったらそれか。
2〜3年前の雑誌でその時点で読んだだけだから記憶があいまいだが、こんな話。底意地が悪い河童の王女がいて、頭にどかどか花が咲く呪いにかかってしまった。花は皿から水を吸い取るからどうにかしなきゃならない。どうやら人間の世界で善行を積むとその都度1本ずつ花は抜けていくそうだ。だから人間界へ行って善行を積もう。でも、底意地の悪さは生まれつき、気付けば花は咲くばかり、みたいな物語だ(ったような。でもどうにかこうにか毎月1本くらい花が抜け落ちるようにしていたような)。
そう言えば『ずいぶん毒や皮肉が効いているものの』とたださんもこの作者の別の作品を評しているが、いずれにしろ一筋縄でいくような作家じゃなさそうだ。そういう作家が毒や皮肉を抑えて勝負をかけてくればえらいものができても不思議ではないのかも。
それにしても画力ってのはアイデンティティだなとつくづく思ったのであった。
『今はそれ以上は言えない。』ということは内容についてはそのうちたださんが書かれるだろうから省略。
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