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日々の破片

著作一覧

2006-12-16

_ 遠い星への飛行(Scriabine Op.30)

ピアノ譜生成オプションとMIDI生成オプションを追加(リリポンプラグイン)(ロックも追加。tail -f error.txtとかやってたら、おそろしいことになっていた。そんなに同時アクセスがあるとは思えないんだが、ボットが来るからかな)

 <%= lilypond " \\new Staff { \\key fis \\major \\time 6/8 r4\\p r8 dis''4.\\tenuto ~ dis''4 dis''8 ~ <dis'' gis''>4. ~ <<{dis''4 cis''8} \\\\ {gis''8 dis''8 eis''8}>> <cis'' eis'' cis'''\\tenuto>4. ~ <cis'' eis'' cis'''>4. }   \\new Staff { \\clef bass \\key fis \\major \\clef treble <b fis' ais'>2. ~ << {a'4. gis'4. gis'4 ~ gis'16 cis'16 gis'4. ~ gis'4. } \\\\ {<b eis'>2. <ais eis'>4. <a cis'>4. ~ <a cis'>4.} >> } ", 

{:piano => true, :midi => true} %>

このレベルになるとLilyPondで記述するのも、結構、辛くなってくるようだ(スラー、楽想記号、テヌートとかそのあたりは力尽きたので省略)。プラグインに%||記法を使っても複数行を与えることはできないんだろうか。

使い方としては、メロディーだけを数小節書くくらいが精一杯かな。それでも、ライトモティーフの説明とか書くには十分に役立ちそうではある。

TODO:MIDI生成音色か……。そこまで終わったら簡単な記法の説明をWikiのほうに書いてtDiaryプラグインに登録予定

Complete Piano Sonatas(Alexander Scriabin)

(アムランはMIDIよりうまい。でもアシュケナージのどろんどろんべたんべたんの4番も好き。
うーむ、つい10回くらい聴き直しちまったが――1時間以上7分の曲を聴いているから計算上もあっているな。アムランの演奏ってぜんぜん、別の世界の話だ。アシュケナージの演奏をコンピュータに打ち込むのは間違いなく無理だ。細かなルバート、瞬間的なディナミークの変化、いわゆる表情ってやつにあふれまくった色彩感。浪花節とも言えるし、おおこれぞ後期も後期、しかも辺境の地のロマンティクとも言える。でもアムランはぜんぜん違う。やっぱり爽快感ってことなんだろう。第2楽章後半のばかばかしいほど激しく懐かしく輝かしい箇所(和音の連打の頂点を結んだところで第一楽章のメロディーが歌われる)、もっと表情たっぷりにメロディーを歌わせたくなるのが人間だものみつおなのにアムランはお前はMIDIの打ち込みかとツッコミたくなるほどのスピードで叩き去って行く。なんだこれは? こいつは人間か? だからロマンティクではなく即物主義的かと言えば、放っておいてもメロディは美しいからそうはならないのだが、そして響きはスクリアビンが計算し尽しているからいやおうなく鳴り響き……SFの世界ですな
と思う反面、左手連打のfffに移ってから10小節目と12小節目の後半のリズムの取り方って痙攣してるわけじゃなくて狙っているみたいでもあるな。3連目と4連目の間の詰め方が同じだし。というか、スクリアビン自身はどんな弾き方してたんだろう? 昔のプレイエルはやたらタッチがやわらかいから早弾きが楽だったとかかも知れないし――でもサロンじゃなくてホールで弾いてたと思うんだが)

_ UNSTERN! (Liszt)

(先頭20小節)
リストはシンプルでいい(この後はちょっと大変そうだけど)。
 <%= lilypond "\\new Staff { \\tempo 2=48 r2 r4 \\clef bass e4\\mf( f2 b2 c'2. b4 c'4) r4 c'2-> ~ <c' fis>1 r2 r4 \\clef bass e4\\mf( f2 b2 c'2. b4 c'4) r4 c'2-> ~ <c' fis>1 r2 r4 a4( bes2 e'2 f'2. e'4 f'4) r4 f'2-> ~ <b f'>1 r2 r4 a4( bes2 e'2 f'2. e'4 f'4) r4 f'2-> ~ <b f'>1 } \\new Staff { \\clef bass r2 r4 e,4( f,2 b,2 c2. b,4 c4) r4 c2-> ~ <fis, c>1 r2 r4 e,4( f,2 b,2 c2. b,4 c4) r4 c2-> ~ <fis, c>1 r2 r4 a,4( bes,2 e2 f2. e4 f4) r4 f2-> ~ <b, f>1 r2 r4 a,4( bes,2 e2 f2. e4 f4) r4 f2-> ~ <b, f>1 }", 
  { :midi => true, :piano => true }%>
リスト:ピアノ・ソナタ(ポリーニ(マウリチオ))

リストマニア(Whoでもケンラッセルでもないが)なら自分で弾きたい後期のトリスタン和音+増4度攻撃+宗教的静寂性の世界だけど、ロ短調ソナタはポリーニ(ポゴレリチも悪くないしホロヴィッツのどれれんどれれんなRCA最末期のも好きなんだけど)がやっぱり好きだ(というか自分で弾けるわけがない)。

_ わからん

次のリストの問題はなんでしょうか?
  def cleanup
    FileUtils.rm_f("#{@image_dir}#{@log}")
    ['.ly', '*.ps', '*.eps', '*.tex', '*.texi'].each do |ext|
      FileUtils.rm_f(Dir.glob("#{@image_dir}#{@name}#{ext}"))
    end
  end

最初の行の@logに相当するファイルは消える。でも、Dir.globのほうは消えない。@image_dirが/で終わる正しいディレクトリ名なのは、最初の行で@logが消えるから間違いない。でも、Dir.globのほうはだめ。@nameが怪しそうに見えるが、配列の並びを'*.ly'のように変えてもやはり消えない。

Dir.globがSAFELEVELを見ているというのはありそうにも思うけど、tDiaryの中は4ではないし、Dirがチェックしているのは4以上の場合(に読める)。

追記:4なのか。と思ったら1だな……

_ Office2007

素晴らしい考察

はじめて、Officeがらみの話で笑えました(リボンに慣れたものの余裕と言っても良いけど)。

それとは無関係に2007に頭を切り替えるにはこのあたりかな、とか感じてる。

・自動保存がまともに機能するので、Fileメニューいらないじゃん(名前を付けて保存はでも使うだろうというのは、もしかしておれだけの要望なのか)。

・おまいら10年も使っていればそろそろ老眼になってんじゃね? 640×480時代のデザインで、1600×1200使うの無駄だし読めないんじゃね?

・イルカに質問するためにキーボード叩く人より、アイコンで見えるほうがいいんじゃね? (いや、たまにしか使わない機能だからこそ、イルカとQ&Aが良いのだが、と思うのはおれだけなのかも知れない)

・初めて触った人が操作に慣れるまでの使い勝手と覚えやすさ: この論点だと多分、2007のほうが上だろうな、とは思う。

_ CLI

CLI→コンパイラの拡張

実際にCLIの実装を(Brew上に)してる人がそういうんだからそうなんだろうなぁ、と思いながらも、そうなのか? という疑問も持つ。WIN32API互換層とか、えらくつまらなそうだな、と思った。ポーティングだというところがミソなのかな? (というか、ポーティングというのもいまいち良くわからない話だな、とも思う)

それはそれとして、Brewの上でJVM(4月あたりだっけ)も動けばCLIも動くというのは楽しそうではある。

本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]
_ Kazzz (2006-12-16 14:51)

>初めて触った人が操作に慣れるまでの使い勝手と覚えやすさ<br> 日記で書きましたが、私もこの点に関してOffice2007は過去のOfficeを確実に凌駕していると思います。<br><br>>おまいら10年も使っていればそろそろ老眼になってんじゃね?<br> これ、思いましたね。PCの解像度は、横2000pixel以上が当たり前になるでしょう。そうなったらリボンが逆にユーザフレンドリというか。<br><br> あとはコンテキスト感知というか、作業の流れの中でどれだけ的確にユーザインタフェースを切り替えていくか、なんですがこれに関しても今までのOfficeよりは進んでいるなと感じましたね。

_ arton (2006-12-16 14:55)

ですね。こちらも初心に帰って評価すると確かに良くなったのだと思います(しかし断固としてIMEは除く)。<br>コンテキスト感知のほうは気付きませんでした(あまり切り替えない使い方をしてるのかな?)。今度、意識してみてみます。


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