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日々の破片

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2009-11-27

_ たんぽぽ

失業者の多くが仕事に就くことに抵抗する理由は、それらの政策が能力主義的な観点からみて不公平であることを、かれらがきわめて現実的に感じ取っているためである。

P.471

それらの政策というのは、非正規雇用市場を作ること、クリントンやブレアの政策のこと。1999年にそのような政策の問題点は指摘されていたということだ。

ガルブレイスの言葉が続く章で引用されている。

ドアマンや家政婦のような、もともと敬遠されがちな仕事や、他人から直接命令される仕事をはじめ、さまざまな骨の折れる仕事――道路清掃やゴミ収集、用務員、エレベーター操作手、など――である。それらはいずれも社会的な地位が低い仕事とみなされている。

このような、退屈で苦しく、社会的に評価されない仕事と、喜びをもたらし、社会的に評価され、経済的に高い報酬を得られる仕事にたいして、同じ「仕事」という言葉を用いるのは、近代の大きな錯覚であるどころか、ペテンでさえある。

ペテンといえば、職業に貴賎なしという空疎なお題目をすぐ思い浮かべるわけだ。

というわけで読了。

排除型社会―後期近代における犯罪・雇用・差異(ジョック ヤング/Jock Young/青木 秀男/伊藤 泰郎/岸 政彦/村澤 真保呂)

打ち間違えを発見。

というのも、<逸脱的他者>をつく「り」だし、うまくかれらを悪魔に仕立て上げ、社会病理をかれらの責任にして、「正常」な人々に存在論的な安定を与えなければならないような理由は、後期近代になってますますなくなってきたからである。

P.498

なくなってきても、ひっぱりだす人たちがいるのは、基盤が変わらないからだということだ。変わらないのは変える気がないからだからだが、少しは変化もないわけでもなく、この先どうなるかいろいろな面から楽しみだ。

次はこれか。

後期近代の眩暈―排除から過剰包摂へ(ジョック・ヤング/木下 ちがや)


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