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日々の破片

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2016-01-24

_ 新国立劇場の魔笛

オール日本人キャスト(指揮と演出除く)の魔笛。

序曲が始まるとテンポの快調さが素晴らしい。

舞台も美術も衣裳も実に良くできていて(特に3人の童子のが好きだ)、夜の女王は最初ちょっと固いなぁと思ったもののコロコロコロしているし、タミーノにえらく感心して(というのは、これまで誰が歌おうが絵姿の歌とか退屈でいたたまれなかったのだが、なんかすごくおもしろく聴けた)、とても良かった。

ザラストロがやたらと説得力があるせいか、(それ以前にタミーノに説得力があるから、神殿の前に来て、ここはまともな人が建てた建物で、つまりまともな人たちの集う場所だというようなことをひとりごちるのだが、それが効いているような気もする)、今まで観たどの演出よりも、ザラストロの一味が正義に見えた。

パパゲーノはそれに比べると悪くないのだが、今一つ。パパパの出だしがどうもそれほど嬉しくなさそうだったりするのは、まあとちったのかも知れないが、要所要所で、マクヴィカー演出のキンリーサイドのような妙なポーズを取るのが、どうにも演出にも衣装にも合わなくて妙だった(ちゃんと停まらないからかな?)。

モーツァルト:歌劇《魔笛》英国ロイヤル・オペラ2003 [DVD](コリン・デイヴィス指揮)

(密猟者みたいなかっこうで鳥の帽子を被った薄汚れた中年男が唐突に妙なポーズを取るからおかしみがあるのではなかろうか)


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