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日々の破片

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2020-02-11

_ 雷5656会館で雷おこし

大江戸Ruby会議に参加するために浅草。

会場の雷5656会館は常盤堂雷おこし本舗という雷おこし屋さんが営業しているだけに、2階のお土産屋さんの一角に調理台などを並べて雷おこしの製造体験ができる。

雷おこしは作ったことがないので興味津々で、katsyoshiさんがやってみるというのであともう一人名前失念失礼した人と3人でやってみた。

最初にDVDを見る。

当主の久米吉さんが自分で説明する。これがめっぽうおもしろい。600年代からの浅草の歴史を交えながら現在の雷門、本当の名前は風神雷神門は実に5代目で、その脇に店を構える常盤堂雷おこし本舗は4代目の門のときの創業と始まる。最後は、おれさまを超える雷おこしを作ってみろ! と挑戦的に終わる。

で、説明員の人が作り方を説明してくれる。

最初、水飴が入った平鍋を卓上クッキングヒーターに置いた状態で始める。

砂糖さじ山盛りと、マーガリンを親指の爪サイズ(増減は適当にやってよし)を水飴に混ぜてから200度に設定する。

沸騰するまでよくかき混ぜる。かき混ぜる間のは約3分、雑談が入る。扱う品が米だけに当主の名前が久米吉なのですねとか言ったら、代々跡取りの名前は当主が決める決まりで、現在専務の跡取りは雷太で、孫が生まれたら雷人になるはずとか教えてくれた。米から雷か。そういえば雷といえば稲妻で、季節的にはまさに稲の妻だから、いずれにしても米関係だった。

次に180度に下げてピーナッツをさじ山盛り一杯半入れてかき混ぜる。水飴が煮詰まって白くなってきたら160度に下げておこしの元(うるち米を小麦で包んで炒ったやつで、ここの製法は秘伝だそうだ。多少強くざくざくかき混ぜても潰れないのが秘伝たる由縁らしい)をだばだば入れて水飴をからめる。水飴の水分が飛んでしゃもじから糸が3~5本引く状態(3本は安全だがすこし香りが弱く、5本はあと少しで焦げ始める絶妙のタイミングに近い、らしい)になったら火を止めて型に押し込める。なかなかうまく流せずにもたもたしていると固まってしまって後工程が進まないので手早くやる必要がある。

結構もったいないので、あとでしゃもじからつまんで食べることにして、型の上から金属製ののしで平に伸ばす。伸びたところで一回り大きな型へ移し替える(上に次の型を被せてひっくり返す)。

次に、マス目上に金属の刃を組んだマスを使って左右にゆさぶりながら切れ目を入れる。90度回してまた切る。

次にパッドというかお盆というかを上にかぶせてひっくり返す。この時点でほぼ冷めているので、手で切れ目にそって適当なサイズにパキパキ折って、金属缶の中のポリエチレン袋に詰めていく(香りが良いのでこの時点でつまみ食いするわけだが、これはおいしいものだ。冷めた雷おこしも数秒電子レンジで温めると水飴が適度に温まってこの風味を味わえるらしいが、時間が長すぎると台無しになるのでお勧めしない、だったかな?)。缶の蓋をしてまわりをテープで止めてできあがり。

お値段2400円で、蓋に雷神の打ち出しがある缶と作った雷おこし、お土産に家庭で作るための原料(水飴、ピーナッツ、秘伝状態の米)がつく。なかなかおもしろい体験だった。

というか、別に自分で作ったからではないだろうが、おいしい(焦がすのが怖かったので少しマーガリンを多目に入れたのが効いているのかな?)。


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