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日々の破片

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2021-11-06

_ アナと雪の女王

浜松町で劇団四季のアナと雪の女王。

最初はアナとエルザを歌う子供が抜群にうまくて楽しいのだが、戴冠式で人が集まってアナとハンスのデュエットのあたりになると、どうにも生の人間が歌っていると退屈極まりなくて閉口した。

オラフは子供時代に作ってベッドの足元の衣装箱にしまった雪だるまが突如出てくる不思議展開。夏に恋い焦がれる歌は楽しい。

で、オラフはエルザがレリゴーしながら作るはずじゃないかと思ったら、そこは登場の順番を変えるためにしょうがないのだろうな(と構成から考えるわけになる)。

というわけで1幕の最後にエルザがレリゴーしながら山を登って氷の城に居を構えるわけだが、これは素晴らしい。オラフこそ作らないが(というわけで子供時代に作ったオラフの再登場にしたのだろう)、手袋を脱ぐとか、マントを脱ぐとかまで含めてレリゴーなのだ。

とにかく鬼のように計算しつくされたプロジェクションマッピングと歌と人間の動きが完璧で、この数分間を観るだけで浜松町くんだりまで足を伸ばした甲斐があった。すごかった。

ただそうなると2幕はどうなるのか気になるところで、確かにほとんどだらだら進行するのでうんざりなのだが(冒頭のサウナ風呂のところとか早送りしたい)、最後の最後、アナがついに凍ってしまってハンスの剣を跳ね返し、気づいたエルザによって解凍される一連の動き、特に凍り付いた状態とそれが一瞬で解凍される箇所のプロジェクションマッピング(氷の式神みたいなものを使っているとはいえ)も見事だった。

ミュージカルとしてはあまり感心できる舞台とは言えないが(物語があまりに単調だ)、いかに映画を舞台化するかという点(と、やはり音楽付き映像作品としてのレリゴーの魅力――これは本当に見事だ)については良いものだった。

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(とはいえ元の映画のほうがうまくできているかな?)

(舞台ではマント脱ぐのとドレスが変化するのを同時にやるから同じじゃなかった)


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