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日々の破片

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2013-06-16

_ 遊びに來ましたよ

ちょっと用があって、河口湖のほうへ行く。

すると、かちかち山ロープウェイという、以前、子供の頃に来た時はなかったものがあって、妙だから乗ってみた。

入口の階段には、子供だましの絵がついた平仮名の看板が何枚もかけてあって、かちかち山の物語になっている。絵と同じく内容も子供だましだろうと思って読んでいると、シルエットでたぬきがばあさんを叩き殺している絵が出てきて、おや? と読むと、本格的なかちかち山になっていた。ばばじる食わなければじいさんじゃないので、その本格っぷりには感心した。(曽野綾子ではないので、最後に余分な一枚がついていたりはしないけど)

異形の白昼 (集英社文庫)(筒井 康隆)

で、その他の看板とか読み、どうやら太宰治が『お伽草子』を書くにあたって、この山をかちかち山のモデルにしたというような実に胡散臭い理由(船津の裏山が舞台らしいと太宰治自身が書いているから確かに言及されているのは事実だけど何を根拠に太宰治はそう書いたのだろうか?)から、本来は嘯山という名前だがかちかち山と呼ぶことにしたとか嘯いていてさすが嘯山と、さらに感心した。

で、だらだらと帰りはロープウェイに乗らずに山道を歩いて湖畔へ戻ったのだが、途中、開けた場所に、石碑が立っていて、太宰治の『惚れたが悪いか』が彫ってある。

それですっかり興ざめしてしまった。

太宰治の言葉を掲げるのであれば、ここはやはり、「遊びに來ましたよ。うふふ。」でなければかちかち山としては筋が通らない。せっかく、太宰治の苦言を取り入れてばばじるに言及しているのだから(と思う。そうでなければ、あの絵柄で本格的なかちかち山を書いている理由がつかない)もう一歩というところだ。

それにしても、知らないうちに、富士山周辺はすっかり国際的な観光地域になっていて、どこへ行っても知らない言葉で話す人々がいて、それはそれで感心した。

その後、西湖のほうへ足を延ばしてこうもり穴(以前来た時は入れないように封印されていたと思うのだが、途中まで入れるように整備されていて、入口でヘルメットを貸してくれた。何度か頭をぶつけたので、これは良いサービスだ)や、氷穴とかに潜って、それなりに楽しめた。

(こうもり穴の脇に展示場があって、生息しているコウモリの情報などがパネル展示してあるのは良いが、それ以上にバットマン(それもコメディタッチのテレビ時代のやつ)のポスターが多くて、なんだかよくわからないことになっていて、不思議な感じだった)

とは言え、そこにいたアベックの女のほう(20代前半くらいかな)がパネルを眺めて、男に「ねえ、コウモリって哺乳類なんだって。知ってた?」「まじかー」みたいな会話をしているのを耳にして、パネル展示ってしておくものなんだな、とつくづくと思った。あと、現在600羽以上を観測したとか書いてあって(以前はもっとたくさんいたのだが、絶滅寸前まで進んだらしい)、暗闇でコウモリを600以上カウントしたのか、と管理している人の苦労に感心したりしてみた。

_ トウモロコシ

須走というところの道の駅に寄ると、トウモロコシを売っていて、生でも食えると書いてある。

そういえば、三島の呑み屋で、トウモロコシの刺身を食ったなぁとか思い出し、買ってみた。すると、店のおっさんが、生で食うなら今日のうちだよ、とか教えてくれた。

で、帰って生で食ってみると、汁気がフレッシュで甘味があるし、これはおいしい。

食べきれなかった分は茹でたが、それはそれでおいしそうなので、ちょっと食った。すると、多少の粘り気が出て、それはそれで良いものだが、なるほど、生で食うのと加熱したのでは味わいが相当違うものだな、とわかった。

それにしても、以前はとうもろこしを生で食べるとは考えもしなかったが、生食できるような品種ができたのかなぁとか不思議がっていると、妻が、単に採れたてだからじゃないか? と言う。生協の野菜宅配でもその日のうちなら生食OKとあったりするよ。

トラックによる物流革命より前は、魚は基本的に干物だったのと同じことで、トウモロコシも(日持ちがするということもあって)加熱前提で流通させていたのを、変えてみたのかな? であれば、生で食べるほうが余分な手間をかけずにすんで簡単だから、最初からそれ前提で流通させれば良いのになと思った(が、それはおれが焼トウモロコシより茹トウモロコシが好きなことの延長上の発想をしているからだろう。焼トウモロコシの香ばしさを最上とすれば、生で食べることにメリットは無いことになる)。


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